正義の味方、意外と薄給?名作キャラたちのリアル年収&職業事情を解剖!
今回取り上げるのは、ドラマやアニメに登場する「刑事・探偵」たち――
古畑任三郎、青島俊作、杉下右京、そして名探偵コナン、銭形警部。
かっこよく事件を解決している彼ら(銭形はルパンを追い続ける)だけど、ふと思いませんか?
「この人たち、現実だったらいくらもらってるの?」
というわけで今回は、警察官の階級や公務員データを元に、リアルな年収を徹底予想!
さらに、働き方や残業、時給換算などのブラック度も勝手に分析。
あの“天才小学生探偵”の衝撃すぎる「タダ働き金額」まで試算してみました!
【第1章:青島俊作|情熱刑事のリアル給与は、汗と涙の結晶】

『踊る大捜査線』でおなじみ、湾岸署の刑事・青島俊作(織田裕二)。
熱血&まっすぐな正義感で、東京湾岸を走り回る姿に胸を熱くした人も多いはず。
そんな青島の階級は「巡査部長」、刑事課強行犯係の主任という設定。
これは実際の警察組織でも中堅クラスにあたるポジションです。
◆ 想定年収:600万〜700万円前後
国家公務員データや各種調査によると――
- 巡査部長の平均年収:約630万円
- 地域や勤続年数によっては700万円台も
つまり、青島刑事のリアルな給料は“意外としっかり高め”なのです。
◆ でも、残業や危険手当を加味すると…
湾岸署では連日の事件対応、夜勤、休日出勤は当たり前。
ビルに突入、真冬の海にも飛び込む。
明らかに命かけてます。
仮に月の拘束時間が300時間超とすると――
年収650万円 ÷ 年間3600時間 ≒ 時給約1,800円
それ、バイトと変わらないんじゃ…?
というツッコミを入れたくなるレベル。

◆ 青島の魅力は“給料以上の熱量”
給料の高さよりも、仕事に命かける姿に心動かされた青島刑事。
でも現実だったら、あの働き方、メンタル・フィジカルともに危険水域です。
このあとも、あの伝説の刑事たちが続々登場します。
次は、「刑事の皮をかぶったほぼ探偵」、古畑任三郎の年収を予想してみましょう!
【第2章:古畑任三郎|刑事というより探偵?“動かないのに全部わかる男”のリアル給与】

「え~今回の犯人は実に手ごわいです」
静かで鮮やかで大分癖の強めな心理戦。
『古畑任三郎』(田村正和)は、事件現場を駆けずり回る刑事とは真逆。
落ち着いた口調、鋭い観察眼、そしてじっと犯人を追い詰めるスタイルで多くの事件を解決してきました。
さてそんな彼、階級は「警部」。
現実世界では管理職クラスにあたり、なかなかのポジションです。

◆ 想定年収:600万〜750万円
- 警部クラス(40〜50代):平均年収 約680万円
- 地域手当や調整手当込みで700万円超も珍しくない
つまり古畑警部、給料的にもそこそこ良い線いってます。
◆ だけど…あの働き方、どう見ても“探偵寄り”
- 犯人を先に知ってるスタイル(犯人視点ドラマ)
- 証拠集めというより、心理戦・言葉の罠で追い詰める
- 動かない、走らない、走らせない
- スーツも髪型もいつも完璧、自転車でヨロヨロ登場(警察官…?)
そう、古畑警部はもはや警察というより探偵。
「紳士×天才×腹黒茶目っ気」タイプの超レア刑事です。
◆ ちなみに残業代は…出てるのか?
推理中、夜通ししゃべってることもあれば、2日がかりで“待つ”ことも。
でも明らかに、「定時」という概念は存在していない。
とはいえ走り回るでもなく、パソコン叩くわけでもない。
※作中では業務量が不明すぎて、時給換算は…たぶん謎です。
◆ 古畑に必要なのは、IQと会話力。そして人間観察力。
年収的には「安定」だけど、あの冷静さと切れ味は給料では測れません。
1話に5回以上ドヤ顔を見せても許される稀有な存在です。
青島(巡査部長)と古畑(警部)、階級も働き方も違うのに…
年収差はわずか50万〜100万円ほど。
青島:事件現場で全力ダッシュ、
古畑:座って話すだけ。←カメラ外ではめっちゃ動いてる?!
…これはもう、向き不向きの問題かも。
🔍 青島(巡査部長) vs 古畑(警部)の年収差の実態
キャラ | 階級 | 想定年収 |
---|---|---|
青島 | 巡査部長 | 約600〜700万円 |
古畑 | 警部 | 約650〜750万円 |
📌 主な理由:
- 警察官の給料は基本「年功序列+階級別」
- 巡査部長でも30代後半〜40代だと600万円台になる
- 警部でも役職によっては「管理職手当」がつくだけで大きく上がらない
- 両者とも「現場型の刑事」なので、特別手当などの差が付きづらい
さて、次は『相棒』シリーズから、偏屈で博識な“あの警部”が登場です。
第3章は――杉下右京。彼の時給も…きっとブラック?
第3章:杉下右京|警部だけどヒマ…じゃない!“特命係”という名のブラック部署

『相棒』シリーズの主人公、杉下右京(水谷豊)。
博識で冷静沈着、常に丁寧語で話す上品な警部。
所属は「特命係」――捜査権は無く正確には刑事ではありません。事件処理・調査・上層部の圧力の板挟みという、かなり地雷感のある部署です。
階級は青島や古畑と同じ「警部」ですが、働き方と事件数、まるで違います。

◆ 想定年収:650〜750万円前後
- 警部階級の平均年収は650万円前後
- 杉下右京は年齢も50代相当で、長年勤務しているため、上限に近い可能性が高い
でも…それでこの働き方って、ちょっと割に合わないのでは?(今回はみんなそう)
◆ 特命係=名ばかり部署? 実態は超多忙
- 処理件数は通常の刑事の倍以上
- 誰もやりたがらない「面倒くさい案件」が全部まわってくる
- しかも報告書は異常に細かく丁寧(右京さんのこだわり)
- 紅茶は飲めても、休めてはいない
事件が起きれば、即調査。
資料を読み込み、関係者を訪ね歩き、証拠を集めて推理。
そして最終的には上層部から怒られる。
◆ 時給換算したら、ランチ1食分?
仮に年間稼働時間が3600時間(超残業)だとして、
時給は―― 約1,800〜2,000円程度。
ママ達がランチしてお喋りしての出費が大体上記の金額だとすると、過酷な職業なのにやはりあまり多くはない。
おやおや、これは…紅茶を優雅に飲んでる場合ではありませんね。
◆ でも、右京さんはお金じゃない
- 権力にも屈せず、信念を曲げず、ひとりで真相に迫る
- 年収以上の「誇り」と「正義感」で動いているタイプ
- 紅茶片手に事件を解く姿がなぜか“優雅”に見えてしまうのも魅力
さて次は、もうひとりの“地味だけど有能”な刑事――加賀恭一郎の登場です。
彼の年収は右京さんより下。でも、人情と洞察力はピカイチです。
第4章:加賀恭一郎|刑事として深い、年収は“情”で支えるタイプ

『新参者』シリーズの主人公、加賀恭一郎(阿部寛)。
物静かで、洞察力と人情を併せ持つ“心すべて読む”刑事です。
原作では大学を卒業し、教師を経て刑事へと転身。連載中は30代半ば〜40代前半が中心です
◆ 想定年収:約550〜650万円前後
- 年齢:30代半ば〜40代前半
- 階級:警部補〜警部(中堅刑事クラス)
- 想定年収:約550〜650万円
→ 警部補(30代)で451〜586万円、
→ 昇進後は600万円台
◆ 落ち着いた推理と人情の融合
- 被害者や関係者に寄り添い、深く話を聞くスタイル
- 学歴&剣道六段を持ち、理系知識と文系感性の二刀流
- 本人も「淡々としているが、人の心を汲んで行動する」タイプ
◆ 働き方のスタイルと年収の相性
- 残業は多め、1件1件じっくり調査。しかし暴走することはなく、勤勉。
- 報酬は安定型:年収的には“普通の中堅刑事”だが、
- 加賀の強みは、人情と洞察力。支払いに「情を込める」タイプ。
◆ まとめ:年収 < 心の深さ
- ドラマ設定提供の人情深さは、年収だけでは推し量れない魅力。
- 事故ではなく「人を見る目」で価値を発揮する刑事、それが加賀恭一郎。
第5章:江戸川コナン|探偵なのに無報酬!?タダ働き界のレジェンド

「真実はいつもひとつ!」でおなじみ、名探偵コナン。
外見は小学生、でも中身は高校生探偵・工藤新一。
彼の活躍を知らない人はいないでしょう――が、実はとんでもないブラック就業者でもあります。

🔍 計算の前提と補足
▷ 事件1件あたりの報酬額:
- 一般的な探偵業務の報酬は案件にもよりますが、
浮気調査:5〜20万円/1件
企業・刑事事件:20〜100万円/1件以上もザラ - コナンが扱うのは 殺人事件・密室トリック・連続殺人など高難度案件
→ 本来なら1件50〜100万円相当で考えても不自然ではありません。
◆ コナンの場合:殺人事件、半年300件!?
- コナン連載開始から原作では約半年(リアルでは30年)
- でもすでに死亡者数は400人程度(!)
- コナンの担当率:約80%※毛利小五郎や平次が関わる事件を除外として、
半年300件ペース
◆ 想定年収:約6000万円〜
上記を踏まえ、仮に現実の探偵報酬で計算すると…
1件の事件あたり成功報酬20万円で換算した場合(破格)
300件 × 20万円 =6,000万円/半年!
同じように残り半年も事件300件ペースで換算すると年収は6000万円に!笑
しかも「正体を明かせない」ため、すべて無報酬。
これはもう、“ボランティアの神(死神?)”と呼んでいいレベルです。
◆無報酬なうえ、コストが発生することも…
- 移動費(電車代・飛行機代)→光彦や歩美ちゃんの親にたかる
- 薬(アポトキシン4869)→阿笠博士からの無償提供
- 機材(腕時計型麻酔銃・キック力増強シューズ)→自作 or 支援
◆ まとめ:もはや米花町社会インフラ的存在
「タダ働きの象徴」としてこれほど有名な人物もいない。
働き方改革の波に逆らう、不滅の小学生探偵。
彼の努力を考えたら、ちょっと労ってあげたくなりませんか?
しかも、その事件の動機がなかなかに強烈──
- 「元カレの髪型が今カノ好みになってた」
- 「Shine(輝け)を“死ね”と誤読した」
- 「ハンガーを投げられた(気がした)」
- 「洋菓子の会社なのに、和菓子(あんこ)を出された」
→ 洋菓子を愛しすぎた犯人、怒りのあまり被害者をあんこに突っ込んで殺害
もはや“感情のスイッチ”がどこにあるのかわかりません。 ただし、こうした事件のほとんどが知人間のトラブルや個人的な怨恨で起きているため、 「町としての治安は悪くない」という説も一部には存在します。
つまり、顔見知りに恨まれなければ生きていける──それが米花町の日常です。
一方そのころ、米花町から遠く離れた場所でも、年中無休で走り回る男がいた……! 追う相手は怪盗、追われるのは時間と経費。次は、我らが銭形警部にスポットを当てましょう。
【第6章】国際捜査官は世界を飛び回る──銭形警部という男

■ ルパンを追い続けて50年。世界一忙しい“警部”
「待てぇ〜い、ルパン!!」の名セリフとともに、どこにでも現れる謎の男、銭形幸一警部。
実は彼、日本の警察官でありながら、ICPO(国際刑事警察機構)に所属する超エリート捜査官なんです。

■ 実はめちゃくちゃ優秀な人物!
項目 | 内容 |
---|---|
所属 | ICPO(国際刑事警察機構) |
日本での階級 | 警部(でも実質もっと上) |
学歴(諸説あり) | 東京大学卒という設定も |
語学力 | 英語・フランス語など多言語OK |
担当犯 | ルパン三世(世界的窃盗犯) |
活動エリア | 地球全域(たまに宇宙) |
🔍 ちなみにICPOとは、世界中の警察機関をつなぐ“国際的な捜査網”の中枢。
通常、日本から派遣されるのは警察庁キャリアクラスの超優秀層だけです。
◆ 想定年収:約800万〜1,400万円前後
- 国家公務員のキャリア+国際手当・危険手当・出張手当など含めこのくらいと想定。
- 世界を飛び回り世界的大泥棒の唯一のライバル的存在!
なのに忙しさを考えると彼もまた割に合ってない説も…。
🕒 時給換算してみた
銭形の1日は…
- 1日平均:16時間稼働(+深夜移動)
- 休みなし(月30日稼働)
- 年間稼働:約5,840時間
👔仮に年収1,200万円として…
時給:1,200,000 ÷ 5,840 ≒ 約2,054円

えっ…ルパン追うの、時給2000円!?
空に飛ばされたり、川にダイブなんてざらなのに…!
おまけ:こんな噂も…
「銭形警部はルパン専属の広報担当なのでは?」
「もはや友達なのでは?」
「この人がいるからルパンが捕まらない説」など、SNSではネタとして愛されキャラでもあります。
銭形警部になりたいあなたに必要なのは…
🔸 銭形警部になりたいのに必要なのは、
「捜査力」でも「階級」でもない。
必要なのは――
「執念」でどこまでも追いかける情熱と、
「スタミナ」で寝ずに張り込み続けられる体力と、
「理不尽に怒られても折れないメンタル」。
そして何より、
どれだけ逃げられても絶対にあきらめない“しつこさの極み”。
まとめ|正義の代償は、高くつくか、割に合わないか。
ドラマやアニメで活躍する名探偵や刑事たち――
その“かっこよさ”の裏にあるリアルな労働と報酬を追ってみると、見えてきたのは…
- 💰 年収1,000万円プレイヤーはごくわずか
- 🕐命の危険と報酬が割に合わない?!
- 😇 コナンに至ってはタダ働き6000万円超という神ボランティア状態
- 🌍 銭形警部は世界を駆け回るも、ほぼ成果ゼロの“情熱型公務員”
働く理由も、報われ方も、キャラによってさまざま。
でも、ひとつ言えることがあります。



この人たちを突き動かしているのは、“お金”じゃない。“正義”と“信念”。
それでも今日も、事件は起きる。
そして彼らは追いかける。――給料はどうあれ、止まれない。
最後にひとこと。
コナンくんにはそろそろ探偵ユニオンを作ってもらいたい。
銭形警部にはルパン専属手当をあげてほしい。

